質問:前歯を白くするにはどんな種類がありますか?
解答者:泉崎ファミリー歯科院長
A.はい。
- まず、白い歯にしたい部分を確認します。
-1本なのか、2~3本以上なのか?
2.どこがどのように気になり、そういう風な完成系を目指しているのか?
-2-1小さな部分の黒い虫歯だけを直してほしいのか
-2-2全体的な変色が気になるのか?
-2-3形が気になるのか?
このステップが非常に大事です
患者さんの求めていることが、何なのか、ということははっきり口にして、お互い確認していきます。
2-1であれば、保険の範囲内のCR治療ですむ場合が多いです。
2-2であれば、ホワイトニングをする、ラミネートベニヤをする、の方法が考えられます。
2-3であれば、保険治療ですと範囲が軽度であれば、CR治療。全体的に被せたほうがよい場合は硬質レジン前装冠になります。
硬質レジン前装冠
利点 安価である。
欠点 数年たつと、白い部分が黄ばんでくる。歯茎の部分が金属イオンが溶け出して、黒ずんでくる
値段 5000円弱
保険適応です。1本でも、ブリッジでも、連結(2本以上をつなげる)でも対応できます。
自費診療になりますと、メタルボンド、オールセラミッククラウンになります。
メタルボンド
利点 白い部分はセラミックなので、プラーク(汚れ)がつきにくい
長年経っても変色しない
欠点 強い力が加わると、欠けてしまうこともある
歯茎の部分が金属イオンが溶け出して、黒ずんでくる(保険の金属に比べると可能性は低い)
値段 70000円 (コバルト、フルベイク)
96000円 (セミプレシャス、フルベイク)
裏打ちの種類や金属の見え方で値段が変わります。
裏打ちの金属の種類
コバルト、チタン:生体に安定している。
セミプレシャス:合金であるが、金を50%以上含んでいる。金の特性は、伸びが良く、歯に馴染んで
歯と同じ硬さがある。虫歯になりにくい。
セミプレシャスのほうが、コバルトやチタンに比べるとより性質がよいです。
オールセラミッククラウン
ジルコニアレイヤリング(ジルコニアフレームにセラミックを盛ったもの)
値段 110,000円
利点 審美性がいい
金属アレルギーがない
金属イオンが溶け出さないので、歯茎の黒ずみがない
欠点 稀に割れることがある
材質による違い
e-max:Ivoclar Vivadent社e.maxプレスを使用したオールセラミッククラウンです。
e.maxプレスは曲げ強度が400MPaで一般的な陶材の3~4倍あり、審美性にも優れています。
適応:前歯単冠、3本ブリッジまで(大臼歯不可)
フルジルコニアクラウン
ステインなし 45000円
ステインあり 60000円
ジルコニアセラミック:利点:一番強度が強く力のかかる部分でも使える。審美性がいい
欠点:ジルコニアフレームにセラミックを盛っているので、セラミックが割れることがある