歯が痛い時に読んでほしいこと。歯痛=虫歯ではない!

歯が痛いときに読んでほしいこと。

Q患者さんのAさん:歯が痛いです!!

解答者/泉崎ファミリー歯科院長:どんな風に痛いですか?

Aさん:よくわからないけど、とにかくこの辺りが痛いのです!

:歯がグラグラして痛いのか、噛むと特定の歯が痛いのか、冷たいものがしみるのか、歯ブラシの時だけしみるのか?

言葉にして伝えることができるでしょうか?

あなたが歯が痛いと思っていることは、虫歯ではないかもしれません。



この記事の目次

・歯が痛いときの原因

∟冷たいものがしみる時

冷たいもの、甘いものがしみる時

熱いものでズキズキ痛む(激痛)時

噛むと痛い時

歯茎が痛い時

歯が原因で頬や頭痛がある時




 

日頃診療をしていると、「歯が痛い」と訴える患者さんは毎日沢山きます。

ただ、「歯が痛い」原因は、虫歯とは限らない場合も多いのです!

 


 

Aさん:どういうこと?虫歯以外にも歯が痛いことってあるの??

先生:目次に沿って、説明させてしますね。


・歯が痛いときの原因

∟冷たいものがしみる時

知覚過敏の可能性があります。知覚過敏とは、歯の根っこの表面の象牙質が露出することで、冷たいものに対して敏感に反応する時があります。なぜ象牙質が露出してしまうかというと、歯ブラシの圧が強すぎて歯茎が下がってしまったり、かみ合わせが強く歯の表面がすり減ってしまうこと(咬耗)が挙げられます。

対処方法は、知覚過敏用の歯磨き粉の使用や歯科医院で専門のお薬を濡って、象牙質表面の神経の細かい穴を封鎖していきます。

∟冷たいもの、甘いものがしみる時

虫歯が進行している可能性があります。虫歯が表面のエナメル質から象牙質に入ってくると、象牙質には神経とつながる管が走っているため、冷たいものや甘いものなどの刺激で痛みを感じます。この時点ではまだ一時的な痛みですぐに痛みは引きます。対処法は、歯科医院に行かないと治りません。歯科医院では、虫歯を削り(虫歯は感染症なので、虫歯菌に侵された歯質を削ります)、詰め物や金属の被せ物でふさぎます。

 

∟熱いものでズキズキ痛む(激痛)時

虫歯菌が歯の神経の近くまで達している可能性があります。ここまで進行していると、歯の神経を取ることが多いです。

∟噛むと痛い時

・虫歯が原因の場合

虫歯菌が歯の周りの膜(歯根膜)まで入ると噛んだ時に痛みが出ます。この膜は噛んだ時に硬い、軟らかいなどを判別する膜で、この膜に痛みが出始めると根の治療をしても痛みが取れるのに時間がかかります。

・歯周病が原因の場合

歯周病が進行すると歯の周りの骨がやせてしまい、周りの骨が歯を支えきれずに噛んだ時に痛みが出ます。早期に治療を行わないと徐々に骨は溶けてしまい、自然に抜けてしまうことがあります。

・歯ぎしりが原因の場合

歯ぎしりによって歯が揺さぶられて噛んだ時に痛みが出ます。歯ぎしりは他にも歯をすり減らしたり、歯にひびが入ったりして歯の痛みの原因となります。

対処方法はかみ合わせを調整したり、マウスピースなどを作り、歯ぎしりの負担を和らげます。

 

∟歯が割れている(破折)が原因の場合

歯が折れている場合、噛んだ時にその歯にだけ痛みがあったり、その歯のまわりの歯茎が腫れたりします。わかりやすく歯の頭が割れていれば患者さんにもわかりやすいですが、歯の根元のほうで折れていると、本人では判断がつきません。歯科医院に行きましょう。

 

診断により、治療法が違います。

歯が痛い!と思ったら、お電話くださいね。

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